阪大入試の動向
大阪大学の入学試験は,全科目にわたりかなり難度の高い問題が出題される.
しかし,奇問難問というわけではなく,核心を突いたという意味での良問(難問)が出題される.
合格点を取るには,しっかりとした基礎とその応用を真に理解している必要がある.
また,2007度入試から京大が後期日程を廃止したため,阪大の後期試験の倍率・難易度の上昇しているので
後期日程に関しては注意が必要である.
センター試験の比率は前期で4割程度とけして低くない.
また,経済学部の3種類の変則的配点があるため適切な戦略で臨む必要がある.
特に理系における国語の比重が大きいため国語を軽視することはできない.
各科目の特徴は以下のとおり.
理系数学
H15年度を境に,大きく難化し,京大と逆転関係が生じているともいわれる.
逆に,高得点を狙う必要はなく,解ける問題を確実にマークしていくことが重要だ.
代数学,微積分が頻出している一方で,行列はまず出題されないという特徴がある.
文系数学
理系数学と異なり標準的なレベルである.
そのため高得点が望まれる.
微分積分,ベクトル,数列,確率は必ず確認しておく必要がある.
基本的な理論を押さえて臨むことが重要だ.
英語
英文和訳,長文読解, 自由英作文,和文英訳の4題が出題される.
英文和訳は比較的解きやすい.構文も標準で内容も具体的なものが多い.
ここでしっかり得点しておくことが合格ラインへのカギとなる.
長文読解は,標準的な問題なので,文章構造をつかむと比較的簡単に解ける.
同義語選択,和訳,文章の大意などが問われる.
自由英作文では60~80 wordsの自由に英作文をする.
テーマは「ロボットに求めるもの」など一般的な問いかけが多い.
時事などの知識を広く有し,自分の意見を持っていると文章を構成するのは容易だ.
文保的には基本的な構文を理解していれば比較的高得点が可能となる.
和文英作は二問出題され,分量はかなり多い.逐語訳は不可能に近く,
文章のテーマを捕らえた意訳が求められる.また,文学部志望者は別の難問が設定されている.
文学部国語
文学部用問題は,評論·小説(または随筆)·古文·漢文の構成で,試験時間は120分である.
小説の難易度が高く,分量は非常に多く,全体的にレベルが高い.
法·経済·人間科学部国語
法·経済·人間科学部国語は,漢文の出題は無く試験時間は90分である.
標準的な問題で文学部のような難解さはない.字数指定が課される問題も多い.
地理歴史
地歴は文学部のみの出題となり,数学か地歴のいずれかを二次試験の科目として選択する.
日本史,世界史,地理ともに論述問題がメインである.
歴史の流れを頭の中に入れておくことが必要となる.
字数指定は「○○字程度」とマス目が無い.
字数にとらわれる必要はないが,要点を的確にまとめることが要求される.
物理
力学・電磁気が頻出でどちらも難易度が高い.
単振動ではなく減衰振動が問われ,教科書の公式を使うのではなく
その公式の理論的な理解が求められる.
高得点を目指す必要はないが,各題確実に取れる問題をマークすることは必須だ.
化学
理論・無機・有機から満遍なく出題される.
かつてはフラーレンにおける幾何的な問題を出題するなどして
物議をかもし出したこともある.
教科書レベルを超えた(しかし,化学の分野では常識の)内容を要求されることもあるので
幅広い知識を持っておくことが重要である.
生物
基本知識はもちろんのことグラフの理解や論述力も問われる.
レベルは比較的高いため十分な学習が必要だ.
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